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大型連休初日の29日、大阪市の繁華街・道頓堀は、家族連れや外国人の団体など多くの観光客でにぎわい、たこ焼きやSNSで話題のスイーツを求める人で店頭には行列ができた。「かに道楽」道頓堀本店は、連休中は予約がほぼ埋まっている状態。小林泰三店長(47)によると、4月の売り上げは昨年同月と比べて倍ほどだという。「連休中は忙しくなる。多くの人に来てもらえる準備はした。うれしい悲鳴だ」と話した。従業員のマスク着用や消毒用アルコールの設置、来店客への注意喚起の掲示などの対策は、連休中は引き続き続けるという。たこ焼き店に並んでいた東京都江東区の会社員、渡辺大輔さん(45)は野球観戦で大阪に。マスクはせず、「コロナは心配していない。外国人の姿も多く、街ににぎわいが戻ってきている」。道頓堀商店会事務局長の谷内光拾(みつひろ)さん(64)は「道頓堀がコロナ前の雰囲気に戻ってきた。3年間我慢した。期待しかない」。谷内さんによると、3月の人出はコロナ前の9割程度まで回復したという。「期間中は、コロナ前よりも増えるんじゃないか」と話す。水族館「海遊館」は大型連休中、計約10万人の来館者を見込む。同館の広報担当者は「初日の出だしは好調」。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の広報担当者も「世間の旅行の機運が高まっている。昨年のGW期間の入場者数を上回るだろう」と期待を寄せる。土産物店や飲食店などが軒を連ねる京都市東山区の清水寺周辺も、観光客らでごったがえした。買い物を楽しんでいた兵庫県豊岡市で観光PRの仕事をするフランス人のジャド・ヌネズさん(29)は「去年来た時は誰もいない写真が撮れるほど寂しかった。日本の観光が盛り上がってほしい」と話した。三年坂にある江戸時代創業の土産物店「瓢簞屋(ひょうたんや)」の7代目、大井秀民(ひでみ)さん(70)は「3年間、泣きながら耐えていた。こんなに多くのお客さんが戻ってきてくれて夢のようだ」と喜んだ。
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